TOYOTA主催 ものがたり食堂『地球のお話編』

先日の6月5日は『環境の日』でした。
2月に日本を代表する企業、TOYOTA自動車様と環境問題を食で伝えるイベントを開催したのでその様子をご覧ください。

その名も『ものがたり食堂 地球のお話編』
実は今6,600万年ぶりの大量絶滅期に入ったとされ、毎年6万種の生物が絶滅していると言われています。
食べる事は私たち人間が生きていく上で本当に大切なこと。なのですが、近年、問題視されている地球温暖化の原因となる温室効果ガスを1番多く出しているのは農業や畜産業でもあります。生きていく上で切っても切り離せない『食べる』ということ。ヴィーガンやベジタリアンになろう!ということではなく、豊かな生活を維持しながらどのような選択をすることによって地球環境が少しでも守られて行くのかということを考え、形にしました。


前菜の3種盛り
『めぐりめぐる土』森の人の好物』『もみじの本音』


【めぐりめぐる土】
食べられる土の前菜。
痩せてしまった土でも育つと言われるじゃがいもを使ったポテトサラダに食べることのできる土をまぶして仕上げました。
すべての植物が育つ土壌であり、動植物の生きる土台、そして還る場所でもある土の大切さを感じていただければと思います。


【森の人の好物】
ミモザサラダをフィンガーフードにしました。
ミモザという名前で親しまれていますが、みなさんが普段ものを書いたり、印刷したりするような紙の原料にもなるアカシアという植物の一つです。
現在紙を作るために世界のいたるところで自然の森が破壊され生物の多様性が失われています。
そういった状況下で、トヨタは自動車業界で世界初、そして日本企業としては初めてWWFとグローバル・コーポレート・パートナーシップを結び、東南アジアの熱帯林や生き物の保全だけでなく 紙パルプやパーム油、天然ゴムなど、森林資源を持続可能にする活動を行うことで、恒久的な原材料の調達をサポートしています。
成長の早いアカシアの木は紙や木材の原料として植林をされることの多い為、オラウータンなどの動物の住処を奪っているのが現実です。
森の人と呼ばれるオラウータンの好物の果物を添えていますが、彼らの暮らしを奪ってしまっている事を伝える為の一品にしました。乾燥卵黄やアカシア蜂蜜のドレッシングを使い仕上げています。そして上に乗っているのは食べれる紙エディブルペーパーです。


【もみじの本音】
鹿肉を使ったハンバーガー。
害獣と呼ばれる鹿。でもそんな鹿たちも害獣なんて呼ばれたくなかったはず。
森を奪われ、食べ物がなくなってしまった鹿が起こした行動には私たち人間の責任も感じます。山や森だけで生活をして行きたかった野生動物を害獣にしてしまったのは私たち人間なのです。
トヨタ自動車様はトヨタ環境助成プログラムで日本の環境NGOの支援も行っており、害獣とされる生きものの問題をエコツアーや鹿肉試食などを通じて知ってもらう取り組みを行っている全日本鹿協会もその一つです。本日ハンバーガーのパテに使用しております鹿肉は全日本鹿協会から提供していただいたものです。


【エビカニ合戦】
ザリガニを使ったスープ。エビの養殖を行うために、海外ではマングローブが伐採されており、環境破壊が問題になっています。そこで、エビの代わりにザリガニを食べるのはどうでしょうか。ザリガニは絶滅危惧種である水生昆虫や魚類を捕食し、生態系に悪影響を及ぼしています。また、ザリガニを駆除するために農薬を使うと在来生物にも影響が出るため、近年は食べることで駆除することが増えているそうです。今回はウチダザリガニを使ってビスクを作りました。


【海の再生】
ムール貝は水中のプランクトンを食べて成長するため養殖するほど海の栄養状態が整い、水質改善に大きな効果を発揮してくれます。お魚には、パンガシウスというasc認証の白身魚を使用しました。メコン川流域を中心とした東南アジアに生息するナマズの一種で、スーパーなどに売っている白身魚のフライなどはこの魚を使用していることも多くなっています。春菊のピューレ、八朔の香りそしてアクアパッツァに仕上げました。


【未来のメインディッシュ】
ダチョウのもも肉のロースト。家畜を育てるには穀物が必要です。人がお肉を食べることは、穀物を食べる事と同じで牛肉のステーキ100グラムに対して1.1キロの穀物が必要だったりします。もし世界中の牛だけを集めて国を作った場合、アメリカ、中国に続いて3番目にCO2を排出している国となってしまうそうです牛の代わりにダチョウを食べることで、環境への影響が減ると言われています。


【すぐそばで】
一部絶滅危惧種と言われている食材を使いティラミスを作りました。
皆さんにとってとても身近な食材であるコーヒーとカカオ、マンゴーそしてお米は実は絶滅危惧種に指定をされています。
とても身近で、まさか!?と思うような食材のことを知ってもらうことで、環境問題は日常の近くで起こっているんだということを少しでも感じてもらえたらと思います。


【ひよこ豆のお菓子】
お土産はひよこ豆の缶詰に見せかけてひよこ豆のお菓子を詰めたオリジナルの缶詰でした(^^) ひよこ豆も実は絶滅危惧種。
サラダやカレーに使われるお豆の一つで最近は身近になりましたよね。
パッケージもよく見るとイタリア語で『ものがたり食堂』『絶滅に瀕している』などなどが書かれてます。
乾燥ひよこ豆をクッション代わりに入れて、そのひよこ豆も無駄にならないようにレシピもパッケージに書き<ました。

 

今回のプロジェクトは私にとっては本当に大きな仕事となりました。半年間の準備期間を経て、沢山の方々に支えられ、協力して頂きプロジェクトを完成する事ができました。
終わった後の達成感とホッとした気持ちとなんだか寂しいような感覚が不思議で、確実に私の中で何かが成長したんだと思いました。色んな問題がある食産業ですが、少しでも地球へ恩返しをしていきたいなと日々考えています。