東京以外ではじめて開催するものがたり食堂は大好きな場所宮島でした。
なんだかご縁をとても感じる素敵なところなので、ここ数年は一年に一度訪れています。
『小さな王子さま』は東京でも開催したテーマでもありました。
メニューはほとんど同じだったのですが、品数を一品増やし、そして京都から素敵なバーテンダーをお呼びしてストーリーとのペアリングをして頂きました。開催場所がゲストハウスということもあり、宿泊もセットにしました。帰りの心配もなくゆっくりとお酒が楽しめるようにと。
実は今回集客が本当に心配で、広島に知り合いもいなければ、伝もない。本当に不安な状態での予約開始となりました。まずなぜ広島開催ができたのか。
去年アシスタントを募集していたのですが、一人の女の子と面談をしました。『作ってみたい料理ありますか??』『得意なことはなんですか??』とまぁありふれたお話をしていたのです。最後に『やりたいことありますか??』との質問に彼女は
正直ですよ。正直。内心『何言ってるんだよ』と思いましたw『やってみたい』じゃなくてお誘いやんw
集客はどうするの??簡単に言ってるけど。この娘は何を言っているんだかw
『まぁできたらいいですよねー』と期待せずに返事をしたのです。だって今までも地方開催のお話は沢山あったからです。でもやっぱり値段や費用や慣れない場所で〜〜〜とかなんとかかんとかで残念ながら諦めてきたのです。だから今回も期待はしない。そう思ってました。でもこの娘、以後アミーゴといいましょー。アミーゴの行動力とスピード感、なによりも『たのしみましょーーーー!!!(エイエイオーーー!!)』という気持ちで宮島開催は決まったのです。
私『集客どうするの??』
アミーゴ『どうにかします!!』
私『誰もこないかも??』
アミーゴ『絶対大丈夫ですよー(ちょー笑顔)』
私『・・・・・・・・』
いろいろと不安もありましたが、アミーゴや鹿庭荘さんや沢山の方々のお陰で満席となりさらにキャンセル待ちをいう本当に有難い状況にまでなりました。
無事に開催できたのもゲストをはじめ、鹿庭荘さんそしてアミーゴのお陰なのです。不安そうにしててもいつも笑顔で励ましてくれたり、買い出しの時は探しているものが中々見つからなくていろんなところに電話をしたり、重い荷物を沢山持ってくれたり。そして、今回のイベントの為にコーヒーを勉強してくれたのです。コーヒーがわからない私に代わっていろいろと味見をしてくれたり、ロースターさんから教わった淹れ方を練習したり、さらに見えないところでの努力があったのでしょう。本当に美味しいコーヒーを淹れてくれました。
彼女なしではイベントの開催はなかったですし。来てくださったゲストの笑顔も見れなかったでしょう。そして素敵なゲストハウス鹿庭荘を知ることができて、素敵なオーナー夫婦に出会い、京都nokishita711のセキネさんともコラボの夢も実現し、安定のリッキーカメラマンは東京から参戦!!気になっていた広島のパティシエ、ユーイチさんにも会えて、ジャム作りが趣味であだ名がジャムおの佐藤さんのジャムを使っての朝食と、本当に盛りだくさんの宮島開催になりました。
今だから言えますが、本当に本当にほんとうーーーーーーーに不安で不安で吐き気がしました。でも楽しまないとね!という気持ちと失敗したくない気持ちと、念願の地方開催なのに心に余裕がない。そんな自分めっちゃちっちぇーーーーーーー!!と。凹んだものです。
でも
振り返ってみると最高のチームで最高の空間を作れたと思ってます。大変だったけどまたこのメンバーでやりたいな。そう思ったのです。
王子さまの星には王子さまが大事に大事にしているバラがありました。
バラは自分の美しさを鼻にかけて、王子さまを苦しめ始めました。
嘘をついたり、強がったりと。
とうとう嫌気がさした王子さまはバラを置き去りにして旅に出かける事にしました。
ポレンタとフレッシュトマトソース ミモレット 温野菜
パトゥルジャン・イマム・バユルドゥというお坊さんが気絶したという意味のトルコ料理。みずみずしいナスに炒めた玉ねぎとトマトを詰めた冷たいお料理。ここにソースとして、ひよこ豆のペースト、フムスを一緒に召し上がってもらえるようなラップサンドにしました。
王子さまが6番目の星で出会った地理学者の勧めでやってきた地球。王子さまとぼくが出会い、ぼくに出会うまでの素敵な話をしてくれますが、ぼくは故障した飛行機をサハラ砂漠で一週間分の飲み水があるかないかという生きるか死ぬかの状態でした。
「砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよ…….」
果てしない砂漠の中で見つけた井戸のようにみずみずしいナスを使った料理。
ダチョウのたたき いちごとキウイディルのソース
宮島編での特別メニューです。
テーブルの真ん中に最初からディスプレイとして飾っていたチョコレートケーキをデザートとしてお出しました。
井戸を見つけて最後には自分の星に帰っていく王子さま。
王子さまが心配していたのは、バオバブの木の芽。たくさんありすぎて、大きくなって王子さまの星を破裂させてしまうのです。
きっと王子さまが留守にしている間に王子さまの星にはバオバブの木の芽が出てしまっているかもしれない。いくら小さな星といえ王子さまはバラと仲直りして、お世話をしなくてないけませんし、火山の周りもお掃除しなくてないけませんし。大忙しの王子さまですから、今回お越しくださったみなさまには、そんな困ったバオバブの木の芽を美味しく召し上がってもらいました。
チョコレートアイスが入ったお皿をお渡ししてそれからそれぞれスコップで、バオバブの木の芽を掘るイメージでザクザクのグラノーラも一緒に盛ってもらいました!
ディナーのあとはみんなで夜の宮島散歩へ
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